アロマの発信で思うこと

アロマテラピー

こんばんは。
アロマ大好き看護師の加々美です。

本日は
アロマの発信について思うことについて
お話させて下さい。

私は、過去に
・ペパーミント精油原液を体に塗布しまくってヒリヒリした。
・レモン精油を白湯に垂らして飲み続けて、口の中に違和感を感じた。
言い出したらきりがありませんが、自己責任のもとで健康被害に遭いました。

だから、私は安全なアロマテラピーを取り入れ、地元館山市のアロマテラピーの教育の拠点となるべく動いています。

最近、SNSで見かけるのは
・過激な精油の使い方の発信
・差別化をしすぎたアロマのショート動画
・法律違反をしている発言
などです。

メリッサ精油を舌下に垂らすメリッサチャレンジなるもの、
フランキンセンスを頭皮に垂らすやり方、
「~効く」「~治る」と言った発言、
こういった発信を見るたびに

「私自身の発信はどうなのか?」

と自分自身に疑問を持ちますし
より慎重になるべきだと思います。

色んな考え方や捉え方があって
様々な精油会社様があって
多様性という言葉でくくってしまったら
それまでになってしまいそうですが、
「本当にこれでいいのか?」
と常に感じていくって大事だと思います。

メリッサ精油を舌下に垂らす意味とは?
そもそもメリッサ精油とはどんな精油なのか?
フランキンセンスを頭皮に垂らす意味とは?
フランキンセンス精油とはどんな芳香成分構成になっているのか?

一つ一つ、慎重に、疑問を持って
「この発信を何も知らないアロマ初心者の方が見て、安全安心にアロマテラピーを楽しめるかどうか」
と思い、自身の発信の責任を持てるか。
この考え方が私は常に大切なことだと思います。

自分が楽しむだけで
誰にも迷惑をかけず
アロマテラピーを自己責任のもとで
楽しむならそれでいいと思います。

ただ、あなたの自己満足で自己責任のアロマ発信を
アロマ初心者が見て、見様見真似でやって健康被害に遭われて
「知らなかった。すいません」
の謝罪だけで丸く収まる話しかどうか。

アロマテラピーを生業としている人全てに
法的な縛りや責任があります。

私自身も常に毎日の発信は気を付けていて
慎重に発信しています。

時には発信に疑問を持って
消去することもあります。

私の発信を見て
「おんなじことをずっと言っている。つまらない人。」
そんな風に思われた方がいるかもしれません。

だけど、私はつまらない人間なので
同じことを何度でもいいます。

精油は魔法の万能薬ではありません。
精油で病気は治らないし、
アロマテラピーのことを発信するなら
自称アロマ治療屋になってはいけない。

治療を施すのは医師であり
医師の指示のもと、医療従事者は動き
患者様のご病気や生活に寄り添います。

海外では精油を処方し
医薬品のように扱う国もあります。
しかし、それは国家資格を持ち、
アロマテラピーに関する知識や技術を極めた人が行うことです。

日本において精油は雑貨で
医薬品ではありません。

誰でも手軽に取り入れ、
日常に癒しをもたらす
アロマテラピー。

無資格者でも
アロマテラピーを取り扱うことができます。
なんなら知識がなくても、精油を購入できます。

だから、怖いんです。

無資格者で知識や技術もなく
なんとなくのどんぶり勘定で
「オーガニックで体にいいから」
という言葉でひとくくりにして
ちょっと勉強しただけで自称アロマ治療屋になったように感じて
誰彼問わず、精油をドバドバ使ってしまう。

そうして、先日
消費者庁から注意喚起がありました。

精油の使い方について
今一度学びなおせと
消費者庁に言われているように思います。

「うちの精油はグレードが高いから、原液オッケー」
「うちの精油はたくさんの検査を乗り越えたから」
「うちの精油はオーガニックだから赤ちゃんにも安心」

グレードが高くても
たくさんの検査を乗り越えても
オーガニックだったとしても

精油は芳香成分の集合体です。

それ以上でもそれ以下でもありません。
芳香成分の集合体だから
どんな成分構成なのか
どういった代謝経路をたどるのか
禁忌や注意事項は?
こういったことを調べて
使っていくことが大事なのだと感じます。

私達人間が当たり前のように
毎日摂取している水でも
少なければ脱水となり
多すぎれば水中毒になります。

安全だと思われているものでも
適正量があります。

用法用量がわからないのに
数時間で身に着けた薄っぺらい知識を建前に
自称アロマ治療屋になった気分で
「アロマって体にいいですよ」
ってそれって安全なの?って思います。

もしも、あなたが急に
「今すぐ医師として患者様を診察し治療してください」
って言われたときに治療できますか?

医師としての勉強をされている方を除き
何も知識も技術もない人が
医師と同じことができるはずがありません。

医師のようにあらゆる症状を問診し
必要な検査を導き出しながら
患者様にとって侵襲が少ない処置を考慮しつつ
どんな治療方針がベストか、あらゆる選択肢を考え
どんなお薬を処方するべきか、
どんな手術がベストか、
どんな言葉で伝え、他医療従事者と連携を取っていくか、
ここでは書ききれないほどのことを
医師は考え行動してくださっています。
命の重さの大切さと責任を持ち続け
治療の最前線を担う医師と自称アロマ治療屋は
同じ土俵に立てるわけがないんです。

医師を代表例にしてしまいましたが、
アロマテラピーをリラクゼーションとしてとらえているからこそ
自称アロマ治療屋の無責任の行動や発信については強い疑問を感じます。

ただ、あなたが
「誰かの役に立ちたい」
という根底にある思いは私も同じです。

そのやり方を見誤らず
自称アロマ治療屋にならないでほしい。
アロマテラピーを魔法の万能薬とか神様のような存在にしないでください。

それが今の私が感じることです。

長文になりましたが、
最後までお読みいただきありがとうございました。

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