グリセリンについて調べてみました。

アロマテラピー

こんばんは。
看護師パフューマーの加々美です。

本日は、グリセリンのお話をしたいと思います。

アロマテラピーだけでなく、
化粧品や
医学、栄養学でも
この言葉は耳にしたことがある人が
多いと思います。

実は昨日、
手作り化粧水を作りました。

その際にグリセリンを使いまして、
たまたま手に少量こぼしてしまいました。

ふと、
「グリセリンってどんな味がするんだろう」
そんな疑問に駆られた私は
ほんの少し舐めてみました。

【甘い!】

グリセリンは甘いものだったとは…

そこでグリセリンについて調べてみることにしました。

そもそもグリセリンは
1779年に発見されました。

スウェーデンのカール・ヴィルヘルム・シャーレがオリーブ油加水分解物の中から発見しました。

カールは
グリセリン以外にも、
・シュウ酸
・クエン酸
・安息香酸
・乳酸
・尿酸
などの様々な化学物質を発見しました。

グリセリンの化学式はC3H8O3
構造式はこちら⇩

画像

無色透明で、トロっとしています。
冷蔵庫で保存していますが、
状態に大きな変化はありません。

沸点は290℃
融点は17.8℃

水とのなじみが良くて
吸湿性がとても高い。

グリセリンという名前の由来は
ギリシャ語で「甘い」を意味する
glykys(グリキス)にちなんだもの。

カールが見つけたときも
きっと甘かったのだろうなぁと
勝手に想像しています。

構造式を見てわかる通り、
ヒドロキシ基を3つ持っています。

ヒドロキシ基とは、
ーOH
1つの酸素原子に1つの水素原子が結合した
1価の官能基を指します。

官能基とは、
有機化合物の中にある特定の構造を持つ基で、
その化合物の特徴的な官能性の原因となる原子やその集まりのこと。

有機化合物とは
炭素原子を骨格とした化合物のこと。

3価のアルコールの一種で、
グリセロールと呼ばれていたりしました。

アロマテラピーの世界では
植物油のトリグリセリドから
グリセリンを知ることが多いと思います。

アロマテラピーでは
精油を薄めて
トリートメントオイルにする際
キャリアオイルを使用します。

アボカド油
ココナッツ油
マカデミアナッツ油
グレープシード油
などたくさんありますが、
中性脂肪を構成するのが
脂肪酸とグリセリン。

トリ・アシル・グリセロール
トリ=3分子
アシル=脂肪酸
グリセロール=グリセロール
という意味が込められています・

このトリアシルグリセロールは
トリグリセリドとも呼ばれていて、
脂肪酸のグリセリンのエステルであり、
加水分解によりグリセリンを生じます。

エステルとは、エステル結合をもつ物質のこと。
水酸基と酸が脱水結合してできた結合を指します。
カルボン酸+アルコール→エステル+水

カルボン酸とは、
カルボキシ基を持つ化合物のこと。
カルボキシ基とはカルボニル基に水酸基が結合した官能基。

…無心になっていたら、
だいぶ話がそれてしまっていました…。

アロマテラピーの世界においては、
ローションやクリームに加えることで
しっとり感をupしてくれる優れものです。

ちなみに今回、グリセリンを舐めてしまいましたが、
化粧品用で売られているグリセリンは舐めてはいけません。
舐める場合は自己責任でお願いいたします。

本日はグリセリンのお話でした。

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