お詫び

アロマテラピー

こんばんは。
看護師パフューマーの加々美です。

本日はいつも私のことを応援して下さっている
皆様へお詫びをしたいことがあります。

先日、私のアロマテラピーの師匠で
私が尊敬してやまない太田先生からご連絡がありました。

それは
無水エタノールについてのご連絡でした。

先生は、私がSNS上に挙げている
無水エタノールIPの使用方法について
心配して下さっていました。

私自身、地元のスーパーに隣接している
ドラッグストアですぐに購入できるからと
「無水エタノール」を購入していました。

しかし、実際に商品に記載されているのは
無水エタノールIP

太田先生は、無水エタノールIPについて
細かく説明して下さいました。

私が無水エタノールに疑問を持たず、
軽率な行動をとって、
SNSを通して大切な皆様の健康被害にあってはならない、
そんなことも気にかけて下さった太田先生のお人柄や行動と言葉選び、
全てが尊敬ですし先生のように広い視野と懐を持ちたいと思いました。



そして、反省しつつこれからは気をつけたいと強く思いました。

話しがややこしくなりましたが、
要約しますと、

「無水エタノールIPをアロマクラフトに使うことはオススメできない」

ということです。

私はアロマクラフト、精油パレットに
無水エタノールIPを使い、
そしてそれをSNS上で皆様にオススメしてしまいました。

この場を借りて、
お詫び申し上げます。

無水エタノールIPについて、
先生から教わったことも含めて
記載させて頂きます。

無水エタノールとは

アルコールの一種でエチルアルコールとも呼ばれています。
水分をほぼ含まない純度の高いエタノールを指し、
幅広い用途で使用されています。
無水エタノールは揮発性が高く燃料としても使われています。

無水エタノールは糖質原料やでんぷんを原料として発酵して作られる発酵アルコールと
原油や天然ガスに含まれるエチレンを原料として化学合成によって作られる合成アルコールの2種類があります。

今回私が購入した無水エタノールIPの成分は、
・エタノール(C2H6O)
・イソプロパノール
・ノルマルプロパノール
※アルコールとして99.5vol%以上を含有しているもの。
無色透明の液体です。

使用方法

冷蔵庫の外側、照明器具のカサ、鏡、窓ガラス等に無水エタノールIPを布などに含ませて拭く。
換気扇、レンジ、オーブン、レンジ周りの壁等に無水エタノールIPを含ませた布等で拭く。
便器、便座等に無水エタノールIPを布などに含ませて拭く。
電子タバコ等に無水エタノールIPを綿棒に含ませて拭きとる。
機器の洗浄に無水エタノールIPを布や綿棒などに含ませて拭きとる。

ここに一切、皮膚に使うことは明記されていません。

イソプロパノール(IPA)は、アルコール類の一種ですが、エタノールとは異なり飲むことはできません。毒性が高く、取り扱いに注意が必要です。

イソプロパノールとは

第二級アルコールの一種で、別名2-プロパノール、イソプロピルアルコール、IPA。

画像
↑イソプロパノールの構造式

イソプロパノールの化学式は、C3H8Oです。
ヒドロキシ基による水素結合を持っているので、
水やアルコールに溶けやすい性質を持っています。

可燃性であり、引火点は11.7℃
発火点は460℃です。
融点は-89.5℃で、沸点は82.4℃です。

イソプロパノールの毒性

吸入毒性として、
・エタノールよりも約二倍高い。
・中枢神経抑制作用があり、高熱の女児の熱を下げる目的で、母親がイソプロパノールを浸し込ませたタオルを女児の腰部に4時間にわたりまいて使用したところ、昏睡が生じた。
・モルモットに400及び5500ppmイソプロパノールの吸入曝露による鼻・中耳粘膜の障害を起こした。
・モルモットに400及び5500ppmイソプロパノールの吸入曝露による気管粘膜の線毛運動と上皮形態の障害を認めた。
・イソプロパノール400ppmの4時間吸入曝露により、ラットの鼻及び眼瞼部に発赤を認め、流涙・流涎に加え、鼻汁漏出、ついで曝露開始120分後に眼瞼部の出血を認めた。
・イソプロパノール8000ppmの1日8時間週5日の曝露により、開始20週目においてラットの神経伝導速度の遅延を認めた。

接触皮膚炎として、
・皮膚塗擦後、皮膚炎を生じることがあり、濃厚液により脱脂による皮膚荒れを起こすことがある。眼や皮膚に強い刺激性があり、ピリピリ・ヒリヒリする。

中毒症状として、
少量の経口摂取の場合は嘔吐、悪心、心窩部痛、胃炎、血便、顔面潮紅、運動失調、めまい、頑固な頭痛、血圧低下などがみられる。

大量の経口摂取した場合は、急速な血圧低下(ショック)、低体温、時に重篤な循環不全、吐血、錯乱、麻痺、催眠作用 → 知覚消失 → 昏睡状態、代謝性アシドーシス、肝・腎障害、低血糖、吸引性肺炎、死因(呼吸中枢麻痺・心臓麻痺)を呈する。

以上のことから、イソプロパノールを取り扱う際は、有機ガス用防毒マスク、耐溶剤性手袋、保護メガネ、保護衣などを着用する必要があります。

そもそも、イソプロパノールを添加したのは、
無水エタノールを飲用に転用されるのを防ぐためだそうです。不可飲処置添加物を加えることで、酒税を節約でき、無水エタノールIPはいくらや安く手に入ります。
アロマクラフトでの使用には不向きで、掃除に使うのであれば、無水エタノールIPでも問題ありません。

何事も、用法用量を守ることって大切なのだと感じました。

ヒト経口致死量(大人)

120~240mL(70%液)

ノルマルプロパノールとは

化学式C3H7OHの有機化合物で可燃性の無色の液体。
エタノールに似た特徴的なアルコール臭を持ち、
酸と反応してエステルを形成します。
一価の第一級アルコールで、人体への毒性は低く多くの国で
食品添加物や香料として使われることが認められています。

ここまでずらずらと書いてしまいましたが、
無水エタノールIPを
化粧水やルームスプレー、
精油パレットに使うことで
私自身が皮膚、鼻から摂取する日々を送り
自分を自分で傷つけたことになりました。

大切なあなたを守るため、
太田先生に教えて頂いたことを
しっかりを学び深め、
アロマテラピーを安全に取り入れていきたいと思いました

今このノートを見てくださっている皆様、
私の軽率な行動と発信で誤解を生んでしまい、
申し訳ございませんでした。

今後、アロマクラフトを安心・安全に楽しむために
無水エタノールIPを使わないようにしていきたいと思っています。

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